みやざき中央新聞より(8月18日)
「人生は夜空に輝く星の数だけ」
夜間中学の元教師松崎運之助さんの話です。
先生もいろいろの事情で夜間の大学で学び 昼の教育実習には出れず
夜間中学での教育実習初日のことだったそうです。
国語の授業中7~8人の年配の生徒さんの中のひとりの
60代女性の生徒さんが、
「先生、走るの漢字は本当に走っているみたいですね。
目をニコニコ輝かせて言われたとのこと。
(いろいろの事情で中学校にも満足に通えず60を過ぎてから
中学だけは卒業したいと夜間の中学に、そして覚えた漢字。)
「あ、本当だ確かに走っているように見えるなぁ~」 松崎先生
帰りの暗い夜道歩きながら思ったそうです。
「あの人たちは小バカにされるような勉強しているけれど、
一字一句感動しながら勉強している。俺は大学4年生だというのに
一度も感動して勉強したことが、、、」
定年退職まで夜間中学に勤め、教えたよりも、
生徒さんから 教えられたことばっかりの教員人生でしたとのこと、
その夜間中学で 生徒さんから教えてもらったことを 何冊もの本にしたのが
山田洋次監督の目に留まり『学校』という映画になったそうです。
学校の感動忘れてません。
今日から又いっしょう懸命、働かせていただきますよろしくお願いします。
宮脇悦夫