今回は直下率の種類についてご紹介します。
直下率には、大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は、「柱の直下率」です。
「柱の直下率」とは、2階の柱の下に1階の柱がどれだけあるか示す値です。 例えば、2
階の柱のうち、その真下に1階の柱がある割合のことです。 柱の直下率の割合が低くなる
につれ、事故の発生率が高くなると言われています。 なので、柱の直下率を50%以上確
保することで、事故の防止になります。
2つ目は、「壁の直下率」です。
「壁の直下率」とは、2階の耐震壁(地震などの力に対して耐える壁)がどれだけあるか
を示す値です。 例えば、2階間仕切りのうち、その真下に1階間仕切がある割合のことで
す。 耐震壁の直下率が低いと、地震が起きた時に建物は崩壊しやすいと言われています
。 ですので、耐震壁の直下率を高くすることが耐震対策の一つということが分かります
。