さて、今回は、まずプレカットについてご紹介します。
プレカットは、pre(あらかじめ)cut(切る)という意味です。
コンピュータでどう切るかをすべて管理するということがいわゆる「プレカット」と呼ば
れる方法なんです。国の調査によると、大工さんの数が減少してきており1980年~2010年
の間で約半分も減っているそうです。それで、プレカットという機械で加工する方法がど
んどん増えてきています。 ではプレカットの特徴はというと、①工期が早い②供給が安
定している③コスト削減になる、の3つです。
①図面をコンピュータに取り込み木材を加工する準備をするので、大工さんの手で切るよ
りも早くできます。木材の準備が早くできればできるほど、家づくりも早く進みますよね
。
②木材はあるけれど、手刻みができる大工さんが他の現場で工事をしていて用意が進まな
い…なんてことも、コンピュータでの加工なら心配ご無用。はやくたくさんの材を加工で
きるので準備が整いやすいのです。ちなみに大きなプレカット工場は、年間4800棟分の木
材を加工できるようです。すごい数ですね~。
③大工さんの手間賃がかからない分、コスト削減になります。また、プレカット工場を持
つ会社は外部のプレカット工場に発注しなくてすむ分、コスト削減につながります。
現代の家づくりにかなうプレカットという方法はいまや多くの木造住宅で取り入れられて
いて、なんだかいいことづくめな感じですよね。ただ、別の面からみた特徴として2点挙
げられるのが、①木の反りなどを見ない②つなぎに少し余裕がある、ということです。
①『運ばれてきた材を切る』ことがプレカットです。なので無垢材の場合は経年変化で木
が乾燥して反ったりしてくるのですが、それを見極めずに加工しています。
②木材を組み合わせるときに、組み合わせやすいように少し余裕をもってつなぎ目が作ら
れています。金物で固定するので強度には問題ありません。 詳しくはぜひ、今月16(土)
~18日(月・祝)におこなわれます「完成前見学会」にて聞いてください!